ギフテッドはドンブロフスキの夢を見るか?(ギフテッドと不眠の関係)

ギフテッド

今回はギフテッドと不眠について個人的な感想を述べる。専門用語について詳細に知りたい方はWikipedia等で調べてほしい。

5つのOE(Overexcitabilities 過度激動(刺激増幅受容性))

ギフテッド教育の専門家であるドンブロフスキは、人格形成理論において、

 刺激に対する並ならない反応(OE Overexcitabilities 過度運動)

を主張している。ギフテッドは神経の感受性が高く、通常の人間よりも刺激を強く受け取ってしまうというものだ。

このOEは次の5つの分野に区分けされている

  1. 精神運動性OE
  2. 知覚性OE
  3. 創造性OE
  4. 知性OE
  5. 感情性OE

どのOEが強い弱いかはギフテッド個人による。OEが強いほど毎日の生活体験が強烈に感じられ、楽も、そして苦も激しく感じる。

今回は不眠と関連性が高い「精神運動性OE」について述べていく。

精神運動性OEと不眠

精神運動性OEとは、Wikipediaの説明を拝借すると、

一般的に「落ち着きがなく頭の回転が速い」印象を与えるもので、身体的多動だけでなく、話すスピードが速い、話が一気に飛躍する、頭が働いて眠れない、という精神的多動を示す。

Wikipedia

ということである。

これは私個人の感想だが、遠足前のワクワクで眠れないとは少し違う。布団に入っても、今日あった出来事を思い返し、どうすればよかったのか、今後どうなるのかを考え妄想にふける。または、明日取り組むことについて、どうやって進めようか、何がまっているのだろうか、と想いを巡らせる(こちらは遠足系と似ている?)。

ともあれ、ギフテッドは頭が働きすぎて眠ることが困難な時がある。上記のように、不明なこと工夫すること等が身近にあれば、よりその傾向は顕著となる。

私の場合、ひどいときはどれくらい眠れないかというと、そこそこ効果のある睡眠薬を飲んでも、三時間後には目が覚めてしまうほどだ(寝つきは割とよい)。ただ、目が覚めたとしてもものすごく眠い、しかし再度眠ることもかなり困難である。そもそも頭が働いて起きたのだから。

快適な睡眠をとる方法

それではどのようにすれば快適な睡眠をとることができるのか。独自に調査したので、参考にしてほしい。

  1. 一般的な快眠法を試す(ゆったりした入浴、睡眠前のネット断、軽い運動、ストレッチなど)
  2. へとへとになるまで頭を使う(それと少しの体の運動)
  3. 心配事をなくす
  4. 薬に頼る
  5. 眠れなかったら仮眠の時間を確保

1.一般的な快眠法を試す(ゆったりした入浴、睡眠前のネット断、軽い運動、ストレッチなど)

まずはよく言われている方法を試す。これらも効果自体は確実にあるため、まずはネットで調べてためしてみよう。個人的には、寝る前のネット断ちはかなり効果がある。ブルーライトがどうとかよりも、新しい知識や情報を頭に入れない(考えることを減らす)ことに意味があると感じた。

2.へとへとになるまで頭を使う

頭が働いて眠れないなら、眠くなるまで働かせればよいじゃない、という暴論。とはいえ実際のところ、へとへとで倒れるようになってから眠いと感じている。しかし、これだけでは寝たい時間に合わせて眠ることはなかなか難しい。一般的な快眠法にもあるように、適度な体の運動も合わせて取り入れると効果が高まる

3.心配事をなくす

実施するのは難しいが、神経の高ぶりを抑えるために、ネガティブな思考を減らしていく。ポジティブな出来事があり眠れないのであれば、起きた時に眠くてもなんとかなる。しかし悩みや不安で眠れない場合は起きた時にとても辛い。心配事の多くは自身の手の届く範囲でどうにかできることは少ない。家族や友人に頼ることも必要になるだろう。

4.薬に頼る

困ったときには薬、少なくとも寝つきは良くなる、私の場合は。ただ、ある程度眠れても薬の効果か日中ずっと眠いこともある。用法用量は医師、または専門家と相談して調整しよう。不安を抑える薬を服用すれば、より効果的である。

5.眠れなかったら仮眠の時間を確保

夜に眠れなかったら、日中のどこかで仮眠の時間を確保しよう。仮眠の方法で「パワーナップ」というものがある。これは15分~30分程度の仮眠を指している。NASA(アメリカ航空宇宙局)の実証実験では、「昼に26分間の仮眠で、認知能力が34%、注意力は54%も向上」したとのこと。26分も寝る時間を確保することは難しいかもしれないが、活用してみると良いだろう。

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偉人はギフテッドだった説

話は変わるが、偉人でショートスリーパーだった人が何人も存在していることはご存じの通り。もしかしたらその人達もギフテッド、あるいはそれに近い状態であったのかもしれない。

ショートスリーパーと言われている有名人

  • モーツァルト:5時間
  • ナポレオン:3時間
  • エジソン:4時間
  • レオナルド・ダ・ヴィンチ:90分
  • 明石家さんま:3時間
  • 畑正憲(ムツゴロウさん):3時間

正直、全てが本当かは怪しい。特にレオナルド・ダ・ヴィンチ。

ただ、上述の「パワーナップ」や、昼寝を考慮すれば、実現できなくもないといったところか。ちなみにビル・ゲイツ氏は7時間睡眠、イーロン・マスク氏は6時間睡眠など、偉業を成し遂げた人が全員ショートスリーパーというわけではない、当然だが。

今回は以上。

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